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DNA複製の謎に迫る 正確さといい加減さが共存する不思議ワールド

ブルーバックス B−1477

出版社名 講談社
出版年月 2005年4月
ISBNコード 978-4-06-257477-8
4-06-257477-2
税込価格 946円
頁数・縦 212,7P 18cm

商品内容

要旨

私たちの体の細胞が分裂するとき、細胞の中では必ず、DNAが複製される。生命現象の根幹を担うこの反応は、一糸乱れぬ正確さで行われると考えられがちだが、じつは思った以上に不完全で、結構“いい加減”なのである。そして、まだまだ、よくわかっていない。本書は、いまなお多くの謎が残る「DNA複製」の世界に的をしぼり、そのしくみをわかりやすく解説する。

目次

第1章 複製はこうして始まる―華やかなる細胞内シンクロ
第2章 DNAポリメラーゼはいかにはたらくか―驚くべき正確さ
第3章 DNAポリメラーゼはいかに間違うか―驚くべきいい加減さ
第4章 片足を上げるDNA―DNA複製の全体像
第5章 複製はこうして終わる―残された謎、そして憂鬱なテロメア
第6章 複製外伝―いろいろな複製様式

おすすめコメント

DNAの複製って案外いい加減!? 「DNAの複製って単なるコピーでしょ?」漠然とそう思い込んでおられる方も多いだろう。本書は、その間違ったイメージを覆すのに充分である。なんともユニークで“人間くさい”複製のしくみを知れば、「えぇっ!?こんなふうにやってるの!」と驚きの声を上げられるに違いない。 DNA複製とは一体どういう反応なのだろうか? 私たちの体の細胞が分裂するとき、細胞の中では必ず、DNAが複製される。生命現象の根幹を担うこの反応は、一糸乱れぬ正確さで行われると考えられがちだが、じつは思った以上に不完全で、結構“いい加減”なのである。そして、まだまだ、よくわかっていない。本書は、いまなお多くの謎が残る「DNA複製」の世界に的をしぼり、そのしくみをわかりやすく解説する。

出版社・メーカーコメント

60億塩基対は一体どうやって複製されるか細胞分列時に必ず起こるDNA複製。しばしばコピーのひと言で片づけられ、ごく当たり前の現象と思われているが、その実態はよくわかっておらず、多くの謎が残る

著者紹介

武村 政春 (タケムラ マサハル)  
1969年三重県津市に生まれる。1992年三重大学生物資源学部卒業。1998年名古屋大学大学院医学研究科修了。医学博士。名古屋大学助手を経て、三重大学生命科学研究支援センター助手。専門はDNA複製の分子・細胞生物学。大学院生時代に出合って以来、一貫してDNAポリメラーゼαとその関連分子の研究に身を投じている。三重県津市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)