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寺田寅彦は忘れた頃にやって来る

集英社新書 0144

出版社名 集英社
出版年月 2002年5月
ISBNコード 978-4-08-720144-4
4-08-720144-9
税込価格 748円
頁数・縦 238P 18cm

商品内容

要旨

寺田寅彦は実験物理学者にして文筆家。「天災は忘れた頃にやって来る」という格言を吐き、一方で多数の科学エッセイを書いて大衆の心をつかんだ。茶わんの湯、トンビと油揚、金米糖といった身近な話題を通して、自然界のぞっとするような奥深さを見せつけてくれたのである。明治に生まれ、昭和に没したが、その鋭く豊かな着想は永遠のものであり、混迷の二一世紀にあって、あらためて注目されることを願う。夏目漱石、正岡子規といった文学者との交流も懐かしい。高知、熊本、東京にまたがる生涯と魅力的な人物像を追う。

目次

1 寺田寅彦は忘れた頃にやって来る
2 赤門教授のステイタス
3 小説に描かれた寺田寅彦
4 一生つづく「電車の混雑」
5 随筆家としての出発
6 大地震の体験
7 科学の花園
8 物理学を志願した頃
9 ゆかりの地・熊本と高知

出版社・メーカーコメント

「天災は忘れた頃にやって来る」で有名な寺田寅彦は、東京帝国大学理学部教授であり、優れた随筆家でもあった。自由人として生きた、魅力的な人物像を再評価し、現代人の生き方を刺激する書。

著者紹介

松本 哉 (マツモト ハジメ)  
1943年、兵庫県神戸市生まれ。1967年、神戸大学理学部物理学科卒業後、河出書房新社などで物理、天文の専門書および啓蒙書の編集に従事。1985年独立、現在作家・風景画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)