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終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ

集英社新書 0297

出版社名 集英社
出版年月 2005年6月
ISBNコード 978-4-08-720297-7
4-08-720297-6
税込価格 946円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

1999年のNATO軍の空爆により、コソボ紛争は公式には「終結」したことになっている。しかし現地では、セルビア系の民間人が三〇〇〇人規模で行方不明になるなど、空爆前とは違った形で「民族浄化」が続き、住民たちは想像を絶する人権侵害の危機にさらされている。また、空爆による劣化ウラン弾の被害は甚大で、すべての回収には一〇〇年を要するという。本書は、空爆終了後六年間にわたって現地に通い続けた唯一のジャーナリストが、九・一一やイラク戦争の開始以降ほとんど報道が途絶えてしまったセルビア・モンテネグロの現状を告発した、渾身のルポルタージュである。

目次

第1章 大コソボ主義(二〇〇一年〜二〇〇二年)(消えた一三〇〇人―セルビア人拉致被害者たち
真っ先に見た事務局長 ほか)
第2章 混迷の中で(二〇〇二年)(劣化ウランとユーゴスラビアの核
一〇月革命の裏側)
第3章 セルビア・モンテネグロの誕生(2003年)(新憲章発布とモンテネグロ
新憲章発布とコソボ ほか)
終章 語り部(二〇〇四年一〇月)(コソボ紛争終結後、最悪の暴動
スミリャネ―「民族浄化」された村にて ほか)

おすすめコメント

今なお想像を絶する人権侵害が・・・。空爆後も現地に通い続けたジャーナリストが驚きの現状を告発する。

出版社・メーカーコメント

報道されない3000人の行方不明者たち!コソボ紛争が終結した現在もなお、当地の住人たちは想像を絶する人権侵害の危機に直面している。空爆終了後に6年間にわたって現地に通い続けた唯一のジャーナリストによる、渾身のルポルタージュ。

著者紹介

木村 元彦 (キムラ ユキヒコ)  
1962年愛知県生まれ。中央大学文学部卒。ノンフィクション・ライター、ビデオ・ジャーナリスト。疾走プロダクションを経てフリーに。アジア・東欧の先住民族問題を中心に、「Number」や「PLAYBOY」などに数多くの記事を寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)