
パーマネント野ばら
出版社名 | 新潮社 |
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出版年月 | 2006年9月 |
ISBNコード |
978-4-10-301931-2
(4-10-301931-X) |
税込価格 | 1,047円 |
頁数・縦 | 1冊(ページ付なし) 22cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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流した涙の数だけ、人は大きくなれるよ
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- (有)フジヤ書店 (北海道網走市)
登場するのは、主人公なおこを始めとする中年女性達と、その母親年齢のおばあちゃん達。若い頃はちょっとワルくって、今も男や金で苦労しているけれど、それでも「パーマネント野ばら」に来て女同士のお喋りをすることで、たまった愚痴を吐き出し、笑いにして発散させる。この店の主であるなおこの母は言います。「大好きな人とお花畑で暮らすのが夢やった」果たせなかった夢だけど、今自分の周りに集まる(きっついパンチパーマをあてにくる)村中のおばあちゃん達を花にたとえて「今、私の周りは花、花」と笑います。なおこの友人達も、夫の浮気に悩みつつも力強く働くフィリピン・パブのママ・みっちゃんや、マグロ解体の包丁で夫を傷つけてしまったひろこちゃんなど、笑うに笑えない状況の中、それでも女達はふんばって生きてゆきます。「男は、はようにおらんなるに、かぎるなあー」このひと言を、笑顔で話すおばあちゃんたち、ちょっと切ないです。
(2006年10月11日)
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商品内容
要旨 |
村にひとつのパーマ屋さんは、女のザンゲ室。そこでは女たちが恋にまつわる小さな嘘を日々告白している。男に裏切られても、泣いて笑ってたくましく。おとなの女の恋心を描く、感動の物語。 |
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おすすめコメント
どんな恋でも、ないよりましや――。男にも人生にも負けず、たくましく生きる女の物語。 娘を連れて、故郷の小さな村に出戻ったなおこ。その母が営む村唯一の美容院「パーマネント野ばら」は、女の懺悔室。そこでは女たちが、恋にまつわる小さな嘘を日々告白している。「女ってどうにかなるみたい」――いつも男に泣かされ裏切られ、それでも恋をやめない女たち。七転八倒する大人の恋心を描く、西原理恵子の新境地!