
冷蔵庫のうえの人生
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2007年12月 |
ISBNコード |
978-4-16-326570-4
(4-16-326570-8) |
税込価格 | 1,320円 |
頁数・縦 | 238P 20cm |
書店レビュー
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- ブックス・キューブリック (福岡県福岡市中央区)
冷蔵庫の上に残された母娘のメモのやりとりだけで話が進んでいくという一風変わった小説です。いつも忙しい産婦人科医の母と、ちょうど思春期まっただ中の15歳の娘が、それぞれの伝えたいことを日々冷蔵庫の上にメモ書きにして貼っておく・・・。その後、悲しい現実がふたりにふりかかってくるのですが、話だけを追っていくとありふれた内容といえるかもしれません。しかし、私たちが読むことができるのは短いメモだけ。だからこそ、2人の状況や心情を読み手に想像させるのだと思います。普通に"明日買ってきてほしいもの"のリストが淡々と書いてあったりすることで、余計に心が震えてしまいます。男の人も少し涙がでちゃうかもしれない、そんな本です。
(2014年3月31日)
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商品内容
要旨 |
産婦人科医の母と15歳のクレアは、冷蔵庫のドアにメモを残す。買い物のリスト、ボーイフレンドのこと、学校のテストのこと。そしてある日突然おそった母親の病気…春から夏へ、夏から秋へ。強かった母と、わがままだった娘は、時に傷つけあいながらもささえあいふたりで生と死をみつめていく。 |
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おすすめコメント
燃えつきる命の輝きを冷蔵庫のうえのメモがきざむ。時に傷つけあい、時に支えあう。少女から大人へと脱皮する娘と、一人で娘を育ててきた強い母。母の死までの一年をメモだけで綴る。