• 本

コンビニ人間

出版社名 文藝春秋
出版年月 2016年7月
ISBNコード 978-4-16-390618-8
4-16-390618-5
税込価格 1,404円
頁数・縦 151P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • コンビニ人間

    話題の最新芥川賞受賞作がこれだ。あまりに日常的で、軽やかとも思えるコンビニが舞台だが、内容は結構、現代社会の深いところを、ググッとえぐり、刺し込んでくる。著者は、群像新人文学賞優秀作でデビューし、野間文芸新人賞、三島由紀夫賞を受賞した、知る人ぞ知る書き手。「芥川賞ってさあ」と食わず嫌いの読者も、絶対に満足できる受賞作。

    (2016年9月12日)

  • 人生それぞれ。何が悪い?ゴーゴー!!

    幼い頃「合理性」という基準で粗暴な行動を起こすなど問題児であった主人公。カウンセリング等も受けたようだが周囲の人間から「治らない」と心配される。いわゆる障害、とされるが知能にそうしたところは全くない。情緒障害とも違う。「合理性」こそが彼女を動かし自分ではどう他人と違うのか分からない。そこにコンビニという「合理性」の塊のような環境が現れる。その環境の中に入ってマニュアルに従っていれば、まとも、普通、正常であるとなんとなく他人から見られることを知り自分でも納得がいくというわけだ。『ああ、私は今、上手に「人間」ができているんだ(本文)』。そこに新しい価値観を突きつけてくる人間が登場する。「婚活」のためというわけのわからない理由で入ってきた35歳の男。縄文時代に自分の不甲斐なさの言い訳などを求めている屈折したさえない男だがこの男と主人公のやりとりがたまらなくおもしろく読んでいてのけぞる。一体二人で何を言い合っているのだろう?と笑いが止まらない。しかし、彼の「指示」に従うことで主人公の周囲が彼女を「仲間」と見做しだす。二人は同棲する。そして主人公はコンビニ店員に自分らしい人間の原型を求めた生き方

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    (2016年9月4日)

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商品内容

文学賞情報

2016年 第155回 芥川賞受賞

要旨

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。

おすすめコメント

第155回芥川賞受賞作! 36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は 「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。現代の実存を問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。

著者コメント

【著者プロフィール】 村田沙耶香 1979年8月14日生まれ。千葉県印西市出身。玉川大学文学部芸術文化コース卒。2003 年「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作を受賞してデビュー。 〈作品〉『ギンイロノウタ』2008年新潮社刊=第31回野間文芸新人賞受賞。『しろい ろの街の、その骨の体温の』12年朝日新聞出版刊=第26回三島由紀夫賞受賞。『消滅 世界』15年河出書房新社刊、他。  

著者紹介

村田 沙耶香 (ムラタ サヤカ)  
1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部卒業。2003年「授乳」が第46回群像新人文学賞優秀作となりデビュー。09年『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞。13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)