• 本

その日のまえに

文春文庫 し38−7

出版社名 文藝春秋
出版年月 2008年9月
ISBNコード 978-4-16-766907-2
4-16-766907-2
税込価格 814円
頁数・縦 365P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 人は生まれたときから「その日」に向かって生きている。ただそれを意識することはほとんどない。「その日」は突然やってくる。自分にだったり大切な人にだったり…。人はいつ「その日」について考え始めるのだろう?そして行き着く先に答えはあるのだろうか?前置きが長くなりましたが、この作品は余命幾許もない妻を見送る夫と子どもたりの「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」が中心の連作短編であり、生と死について考えさせられ、愛しさとせつなさと優しさを感じてしまう。個人的には、サイドストーリー的な「ヒア・カムズ・ザ・サン」が母と息子の話で、ほっこりしていて何だか忘れられない。(高)

    (2009年6月28日)

商品内容

要旨

僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。

おすすめコメント

僕たちは「その日」に向かって生きてきた――。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか……。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。

著者紹介

重松 清 (シゲマツ キヨシ)  
昭和38(1963)年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、フリーライターに。91年『ビフォア・ラン』で作家デビュー。99年『ナイフ』で第14回坪田譲治文学賞、『エイジ』で第12回山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で第124回直木賞受賞。ルポルタージュ、時評、評論など小説以外のジャンルでの執筆活動も高い評価を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)