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ハッピーバースデー

出版社名 金の星社
出版年月 2005年4月
ISBNコード 978-4-323-07056-8
4-323-07056-X
税込価格 1,296円
頁数・縦 261P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 「ああ、あすかなんて、本当に生まなきゃよかったなあ。」自分の思い通りに成長した長男に比べ、できの悪い娘あすかに容赦ない言葉を浴びせる母静代。しかし静代の見せかけの鎧は、職場の年若い上司なつきによって徐々に剥がされていく。愛に餓え、愛を求めて彷徨う母娘の再生の物語。

    (2013年8月30日)

  • 虐待、いじめ、出だしからつらい内容が続く。あまりの暗さに読むのがためらわれ、通常1時間でよめる量なのに3日間かかた。子供たちや周囲の人々に刺激され、両親はいままでの考えをあらためるが、この主人公あすかの両親もきっと根は善人なのだと思う。終わってみれば、この小説の登場人物たちは善人ばかりなのだと気づく。少なくとも、いま親子のあり方について悩みをもつ人々にとっては希望の書といえよう。(のりあき)

    (2005年7月5日)

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商品内容

要旨

「ああ、あすかなんて、本当に生まなきゃよかったなあ。」自分の思い通りに成長した長男に比べ、できの悪い娘あすかに容赦ない言葉を浴びせる母静代。しかし静代の見せかけの鎧は、職場の年若い上司なつきによって徐々に剥がされていく。愛に餓え、愛を求めて彷徨う母娘の再生の物語。

目録情報

母親の一言から声を失った少女は…。泣き尽くし癒されたあと,必ず人に読ませたくなる物語。(ヤングアダルト図書総目録より)

おすすめコメント

母親からの精神的虐待で声を失う少女・あすかの物語「ハッピーバースデー」。文芸書版は、母・静代が娘を愛せない理由を丹念に追い、静代のバックストーリーが明かされていきます。原作とはまたちがう、涙を誘う感動作!

内容抜粋

本書「あとがき」より

『ハッピーバースデー 命かがやく瞬間』は、児童書として一九九七年の冬に刊行されました。子どもたちは「ぜひ大人に読んでほしい本」として、「お母さん、この本読んで」「先生、読んでみて」と、大人たちに薦めてくれました。毎夜のように夫といさかいをしていた母親は、心優しい中学生の長女からこの本を手渡されました。読み進めていくうちに本の中から黙々と家事をこなす長女の叫びが聞こえてきて、ハッとしたそうです。夫への怒りに気をとられ、子どもたちの存在を忘れかけていたと・・・。いじめの問題で頭を悩ませていた教師の元へ、「みんなで読もうよ」と、一人の児童が本を持ってきました。毎朝数行ずつクラス全員で読み合いをしていくうちに、親の間にも広がり感想が寄せられ、それぞれが互いの存在の大切さに気付いていき、本を読み終わる頃には、いじめは自然消滅していたといいます。息子との確執に悩んでいた父親は娘に薦められ、電車の中で読み始めて涙が止まらなくなったそうです。「あすかは私であり、静代も裕治もわたしの分身だ」という父親は、理解不能としていた息子の心がようやく見えてきたといっていました。

著者紹介

青木 和雄 (アオキ カズオ)  
神奈川県横浜市に生まれる。横浜市教育委員会指導主事、横浜市立小学校長等を経て、教育カウンセラー、法務省人権擁護委員、神奈川県子どもの人権専門委員長、保護司。横浜市在住
吉富 多美 (ヨシトミ タミ)  
山形県新庄市に生まれる。横浜市児童福祉審議会委員等を務める。横浜市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)