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女湯のできごと

知恵の森文庫 ま4−2

出版社名 光文社
出版年月 2006年3月
ISBNコード 978-4-334-78409-6
4-334-78409-7
税込価格 770円
頁数・縦 175P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • プライバシーが丸はだか

    最近は、スーパー銭湯やスパリゾートといった施設が充実してきたこともあってか、家のお風呂以外で入浴する機会も多いかもしれません。しかしここに出てくるお風呂はズバリ銭湯!そう昔からの、番台のある銭湯なのです。著者は、赤ちゃんの頃から20代半ばまでほぼ毎日、銭湯通いをしてきたというつわもの。”通ってこそルールが持てる”というのを信条に、内容の濃い体験談となっています。他人同士、絶妙なタイミングで背中を流し合ったり、あがった人がこれから入る人に「ええお湯でしたよ」と声をかけたり、お母さんが入っている間、風呂屋のおばちゃんが赤ちゃんを見てくれてたりと、常連さんならではの”お風呂ルール”というものが垣間見えます。本来なら、極めて個人的な空間であるお風呂という場を、毎日共有している人々。自然とルールや連帯感が生まれてくるのも当然なことなのでしょう。

    (2006年3月27日)

商品内容

要旨

「家にお風呂があったらいいのになぁ。いつもそう思っていたけれど、お風呂がなかったからこそ見えた世界もあった、と今では思う」(「あとがき」より)。女湯のおばちゃんの「もったいない魂」って何?「ええお湯」は一体どんなお湯?前途多難なワキ毛問題とは?好評既刊『お母さんという女』に続く、しみじみイラストエッセイ第2弾。

目次

女湯の自分ルール―ひとまわりするおばさん
女湯での成長―ワキ毛、どうしよう
女湯の裸―素っ裸で世間話
女湯のマナー―器が小さい!
女湯の帰り道―歩きながら飲まれへん
女湯と男湯―女なんて全然つまらない
女湯の挨拶―ええお湯やったよ〜
女湯と赤ちゃん―茹であがったお芋
女湯の読書―マンガバトル
女湯とおばちゃん―もったいない魂〔ほか〕

著者紹介

益田 ミリ (マスダ ミリ)  
1969年、大阪生まれ。イラストレーター。エッセイ、マンガを手掛ける他に、ふとした日常のつぶやきを五七五にした「つぶやき川柳」でも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)