
ランナー
出版社名 | 幻冬舎 |
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出版年月 | 2007年6月 |
ISBNコード |
978-4-344-01345-2
(4-344-01345-X) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 241P 20cm |
商品内容
要旨 |
長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の加納碧李は、複雑な境遇の妹を案じ、陸上部を退部することを決意した。だがそれは、たった一度レースに負けただけで走ることが恐怖となってしまった自分への言い訳だった。走ることから、逃げた。逃げたままでは前に進めない。碧李は、再びスタートラインを目指そうとする―。 |
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おすすめコメント
この文体、この勢い、あさのワールドのまっただ中!そしていつのも数倍、心の迫ってくる圧倒的なエンディング。「バッテリー」を軽く超えちゃったね。(金原瑞人氏談)。長距離走者として将来期待されながらも、試合での惨敗を機に退部届けを提出した碧李。母からの虐待を受ける妹の守るために陸上部を退部したと思い込もうとしていた碧李だが、それがたったの一度レースで惨敗しただけで走れなくなった自分への言い訳であることに、心のどこかで気付いていた。碧李の才能に固執する陸上部監督の箕月や、マネジャーの杏子の説得もあり、碧李は陸上部に復帰するが、母と妹の関係を気にするあまり、なかなか走りに没頭できない。しかし親友の助けもあり、碧李は徐々にランナーとしての勘を取り戻し、秋の県大会に五千メートルの選手として出場することに決める。妹に見守られながら、碧李はもう一度スタートラインに立つ。