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院長選挙

出版社名 幻冬舎
出版年月 2017年8月
ISBNコード 978-4-344-03159-3
4-344-03159-8
税込価格 1,728円
頁数・縦 285P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 「こんな人、いるわけない!」「本当に?」

    《医師の世界は特殊である。中でも大学病院は、『白い巨塔』の昔から”伏魔殿”と呼ばれるほど、複雑怪奇な人間関係が渦巻いている。医師たちは表向きは権威を保ち、専門家としてふるまっているが、人間的な側面はあまり世間に知られていない》。そう、だから怖いのだ。本書を読んでいると笑いが漏れると同時に、言い様のない恐怖が込み上げてくる。医療に携わる著者の深い医学知識が、本書を絵空事と割り切れない物語にしている。
     院長の急死により、近く院長選挙が行われる、国立大学病院の最高峰《天都大学医学部付属病院》、通称《天大病院》。ライターの吉沢アスカは医療崩壊の問題をからめて、天大病院の内実に迫るノンフィクションを書こうと意気込んでいた。アスカは院長選挙の候補である四人の副院長を始めとした天大病院に関わる人々に取材していく。しかし彼らは癖者揃いで……。
     例えばこんな台詞があります。《「だいたい、世間の連中は、医療が安全で当たり前のように思っているから困りますな。医師を超能力者か、魔法使いと勘ちがいしてるんじゃないですか。医師だって人間なんだから、ミスもすれば失敗もする。医療ミスをゼロにはできませんやね。

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    (2017年11月22日)

  • 院長選挙

    これまでにない医療小説。笑って笑って、読み物として割り切って読んでください。そうでもしないと、お医者さんが信用できなくなってしまうくらいのリアルさ?超超エリート大学病院が舞台。病院長がナゾの死を遂げ、その後継者のイスをめぐっての、4人の副院長の争い。誰もが自分が一番と思って、譲らない。序列への執着。ありそうで、いやあってもらってはほしくないくらいの医者の本音が、ボロボロとされていく。

    (2017年10月19日)

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商品内容

要旨

国立大学病院の最高峰、天都大学医学部付属病院。その病院長・宇津々覚が謎の死を遂げる。「死因は不整脈による突然死」という公式発表の裏では自殺説、事故説、さらに謀殺説がささやかれていた。新しい病院長を選ぶべく院長選挙が近く病院内で開かれる。候補者は4人の副院長たち。「臓器のヒエラルキー」を口にして憚らない心臓至上主義の循環器内科教授・徳富恭一。手術の腕は天才的だが極端な内科嫌いの消化器外科教授・大小路篤郎。白内障患者を盛大に集め手術し病院の収益の4割を上げる眼科教授・百目鬼洋右。古い体制の改革を訴え言いにくいこともバンバン発言する若き整形外科教授・鴨下徹。4人の副院長の中で院長の座に就くのは誰か?まさに選挙運動の真っ盛り、宇津々院長の死に疑問を持った警察が動き出した…。

おすすめコメント

医学部でいちばん偉いのは、 何科の教授だと思うかね? 超エリート大学病院を舞台に、医師たちの序列と差別、傲慢と卑屈だけを描いた抱腹絶倒、本音の医療小説!   「ふんっ、医療の平等性? そんなもの、あるわけないじゃないか。臓器の王様・心臓を扱う医者が、いちばん偉いに決まってるんだよ!」 国立大学病院の最高峰、天都大学医学部付属病院。その病院長・宇津々覚が謎の死を遂げる。「死因は不整脈による突然死」という公式発表の裏で、自殺説、事故説、さらに忙殺説がささやかれていた。新しい病院長を選ぶべく院長選挙が近く病院内で開かれる。候補者は4人の副院長たち。「臓器のヒエラルキー」を口にして憚らない心臓至上主義の循環器内科教授・徳富恭一。手術の腕は天才的だが極端な内科嫌いの消化器外科教授・大小路篤郎。白内障患者を盛大に集めては手術し病院の収益の四割を上げる眼科教授・百目鬼洋右。古い体制の改革を訴え言いにくいこともバンバン発言する若き整形外科教授・鴨下徹。4人の副院長の中で院長の座に着くのは誰か? まさに選挙運動真っ盛りのその時、宇津々院長の死に疑問を持った警察が動きだした……。

著者紹介

久坂部 羊 (クサカベ ヨウ)  
1955年大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。作家・医師。2003年、小説『廃用身』(小社)でデビュー。『破裂』『無痛』がベストセラーになり、15年ともにドラマ化される。14年『悪医』で日本医療小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)