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「私」はいつ生まれるか

ちくま新書 597

出版社名 筑摩書房
出版年月 2006年5月
ISBNコード 978-4-480-06301-4
4-480-06301-3
税込価格 748円
頁数・縦 187P 18cm

商品内容

要旨

自分とは何か。誰もが一度はそんな思いにとらわれる。私たちは物心ついたときから、自分を「私」と認識し、「それは私のもの」と所有を主張する。自己意識とは、一体いつ、どのようにつくられるのだろうか。相手の心がわかる心=「心の理論」「メンタライジング」などを手掛かりにして、他者やモノとの関係性によって生じ、ダイナミックに変化する。「自己」の姿を、認知科学・発達心理学の知見をもとに探求。ニホンザルやチンパンジー、さらにヒトの子どもを対象に、系統発生的・個体発生的な自己の起源を探り、根源的なテーマに挑戦する。

目次

第1章 「私」という認識
第2章 「私」の発達
第3章 「私」の進化
第4章 他者の心と出会う「私」―メンタライジングの発達
第5章 他者の心がわかる「私」―心の理論の進化
第6章 ロボットに宿る「私」

著者紹介

板倉 昭二 (イタクラ ショウジ)  
1959年大分県生まれ。横浜国立大学教育学部卒。京都大学大学院理学系研究科博士課程霊長類学専攻修了。日本学術振興会特別研究員、米国エモリー大学客員研究員、大分県立看護科学大学人間科学講座助教授を経て、京都大学大学院文学研究科心理学研究室助教授。専門は発達心理学、比較認知発達科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)