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プラグマティズムの思想

ちくま学芸文庫 ウ16−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2006年1月
ISBNコード 978-4-480-08962-5
4-480-08962-4
税込価格 1,430円
頁数・縦 342,8P 15cm

商品内容

要旨

9.11以後、アメリカの思想は変貌してしまったのか。ピルグリム・ファーザーズから現代まで、弛まず築き上げられてきたアメリカの伝統思想は、さまざまな人種の移民により形成されてきた社会ゆえに、一つの原理によって統一する一元論ではなく、相互に違った価値観を認めあう多元主義であった。それは、「体系を排すること、眼前の事実を重視すること、物事の理由を権威にたよらず独力で探求し、結果をめざして前身すること、定式をとおして物事の本質を見ぬく」プラグマティズムである。パース、ジェイムズ、ミード、デューイ、モリス、ローティーなど、その思想の展開とこれからの可能性を探る。

目次

現代アメリカ思想の背景
プラグマティズムの登場
パースの「探求」と真理
パースと記号論
パースの「アブダクション」と可謬主義
ジェイムズと真理
ジェイムズと宗教
ジェイムズの「純粋経験」と多元論
ミードの「社会的行動主義」と言語論
ミードと自我論
デューイの「道具主義」と教育論
デューイと真理と宗教
デューイと善と美
モリスの思想とクワインの思想
ローティーのプラグマティズム―全体をふりかえって

著者紹介

魚津 郁夫 (ウオズ イクオ)  
1931年、和歌山県に生まれる。東京大学文学部哲学科卒業。熊本大学文学部教授、ハーヴァード大学客員研究員、放送大学熊本学習センター所長、崇城大学教授を経て、熊本大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)