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経済学者日本の最貧困地域に挑む あいりん改革3年8カ月の全記録

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2016年10月
ISBNコード 978-4-492-44434-4
4-492-44434-3
税込価格 2,376円
頁数・縦 470P 19cm

商品内容

要旨

繰り返される暴動、白昼堂々の覚せい剤取引、3人に1人は生活保護、最貧国並みの結核罹患率…そんなドヤ街が、大きく生まれ変わろうとしている。西成特区構想の仕掛け人がすべてを語った!

目次

面倒だから、やる
区長をやってください!
労働者のまち、釜ヶ崎
福祉のまち、あいりん
アイディアと人材の宝庫
いきなりの逆境スタート
「七人の侍」の闘い
ドブ板行脚の日々
橋下市長の知られざる実像
子どもの家戦争
特区構想3本の矢
毒を食らわば皿まで
そんな予算はありません!
官民協働の小さな成功体験
まちづくり合同会社
西成警察署の変身
府市合わせの現場
アゴラのススメ
綱渡りのまちづくり会議
直接民主主義の勝利

おすすめコメント

著者の鈴木亘教授は、年金や生活保護など社会保障問題を専門とする経済学者。橋下大阪市長(当時)に年金問題のレクチャーをしたことをきっかけに、2011年3月「西成特区構想担当」大阪市特別顧問に就任した。誰も手を付けられなかった、日本最大のドヤ街「あいりん地区」の地域再生を構想・立案する仕事だ。以来4年間、多いときには週2〜3回大阪に足を運び、「特区構想有識者座談会」座長や、住民参加型の大集会「あいりん地域のまちづくり検討会議」の司会をつとめてきた。特別顧問就任1年目は、解決すべき問題を列挙し、優先順位を付け、工程表を作成することから始まった。抵抗勢力に「抵抗する隙を与えない」ために驚くべき速さで工程表をまとめていく。2年目は、問題解決にあたるべき主体を「兎に角同じテーブルに着いてもらう」ことを目指し、地域住民、ホームレス支援団体などとの交渉に出かけていった。彼らが話し合いのテーブルに着いて「あいりん地域のまちづくり検討会議」がスタートしたのが3年目。2014年9月から12月にかけて小学校の体育館を使って、6回の会議が行われた。傍聴席からの怒声が飛び交うなかで鈴木教授が会議をすすめていくさまは、すべてネット上の動画で見ることができる(The Voice of Nishinariホームページ参照)。2015年1月にはようやく、一連の改革の「象徴」ともいえる、老朽化した「あいりん総合センター」(1970年竣工)の建て替えに道筋がついた。この一連の経緯を「当事者中の当事者」である鈴木亘教授が詳細に描く。あいりん地区には「人口減少、高齢化、貧困」という日本の大問題が凝縮されており、本書を通じて読者は、これらの問題について深く考え、地域が主体となってこれらの問題に取り組むヒントを得ることができる。

著者紹介

鈴木 亘 (スズキ ワタル)  
1970年生まれ。94年上智大学経済学部卒業、日本銀行入行。98年日本銀行退職、大阪大学大学院経済学研究科入学。2000年大阪大学大学院博士後期課程単位取得退学(2001年博士号取得)。日本経済研究センター研究員、大阪大学助教授、東京学芸大学准教授等を経て、学習院大学経済学部教授。主な著書に、『生活保護の経済分析』(共著、東京大学出版会、2008年。日経・経済図書文化賞)、『だまされないための年金・医療・介護入門』(東洋経済新報社、2009年。日経BP・BizTech図書賞、政策分析ネットワーク賞・奨励賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)