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「東洋的専制主義」論の今日性 還ってきたウィットフォーゲル

出版社名 新評論
出版年月 2007年11月
ISBNコード 978-4-7948-0741-0
4-7948-0741-4
税込価格 3,630円
頁数・縦 352P 20cm

商品内容

要旨

東アジア問題の過去‐現在‐未来を根底から捉える広大な視野とその学問的良心の源泉に学ぶ。大陸・半島・列島の応酬を解く鍵、『資本論』に対応する「権力論」、『オリエンタル・デスポティズム』再読のすすめ。

目次

第1章 今なぜウィットフォーゲルなのか?(ウィットフォーゲルに対する歪曲・中傷
ウィットフォーゲル再評価の契機)
第2章 ウィットフォーゲル理論の到達点(風土と文明
文明の類型
単一中心性と多数中心性)
第3章 ウィットフォーゲルの学問の展開(1)―『中国の経済と社会』まで(青年時代
ドイツ共産党員として
歴史像とマックス・ウェーバー
ドイツ共産党の転換と中国革命
「アジア的生産様式」)
第4章 ウィットフォーゲルの学問の展開(2)―『オリエンタル・デスポティズム』まで(共産党の拘束衣のなかで
ファシズムとの闘い
アメリカに定住
共産党との決別と研究の進展
ロシアとスターリニズム
ロシアへのアプローチ
激浪のなかでの理論的確立)
第5章 ウィットフォーゲル理論の残したもの(梅棹とラティモア
イデオロギーの役割)

著者紹介

湯浅 赳男 (ユアサ タケオ)  
1930年、山口県生まれ。文学青年。サラリーマン時代、1956年のハンガリー事件で感動し、歴史学を志す。フランス革命研究で学問的登攀訓練を行ったのち、ロシア革命の真相解明をめざし、その勝利が国内戦によるものであることを明らかにした『革命の軍隊』(1968、三一書房)を処女出版。新潟大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)