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市民的自由の広がり JCLU人権と60年

出版社名 新評論
出版年月 2007年11月
ISBNコード 978-4-7948-0751-9
4-7948-0751-1
税込価格 3,300円
頁数・縦 279P 19cm

商品内容

要旨

本書は、人権NGOである社団法人自由人権協会(Japan Civil Liberties Union;JCLU)の創立60周年を記念して発刊される論文集である。その60年にわたる活動から、主に最近10年間、JCLUや会員個人が積極的に取り組んだテーマを取り上げ、その最先端の議論を、一般の人々を対象に分かりやすく書き下ろした。複雑化し混迷する現代社会の中で、個人の権利と自由はともすると対立し、その調整は容易ではない。しかし、市民の不断の努力によってはじめて、市民的自由(Civil Liberties)は、理念として共有され、広がり、社会に定着し、権力によって決して侵されることのないものとして尊重されていく。本書は、そのための市民の手引きである。

目次

第1部 人権擁護の国際的広がり(憲法を実現した人たち―海外有権者13年の闘い
「女性の権利は人権」―グローバル化する世界と女性の人権をめぐって
国際刑事裁判所と人権
テロ対策と外国人の人権―etrangerへの交錯するまなざし)
第2部 現代社会における多様な声(「君が代」斉唱・伴奏と教師の思想の自由
知的障がい者の民事訴訟における尋問及び訴訟進行における問題点
日本の精神医療―ネグレクトの歴史に終止符を
企業の社会的責任(CSR)と人権
ドメスティック・バイオレンス防止法の再考―保護命令制度と警察の対応について
市民の生活と被疑者・被告人の権利
代理懐胎の行方)
第3部 情報をめぐる権利の諸相(放送の自由と自律
取材被害―いわゆるメディア・スクラムの違法性について
表現の自由のジレンマ
監視カメラの問題点
裁判所の情報公開と刑事記録の情報公開
公文書の管理)