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「もうひとつの失われた10年」を超えて 原点としてのラテン・アメリカ

出版社名 新評論
出版年月 2009年2月
ISBNコード 978-4-7948-0791-5
4-7948-0791-0
税込価格 3,410円
頁数・縦 299P 22cm

商品内容

要旨

日本や中国などアジア諸国の「ラテン・アメリカ化」のリスクに警鐘を鳴らす一冊。だがそれにとどまらず、ラテン・アメリカにおける“脱”新自由主義サイクルへの試行錯誤や近年の「左傾化」のうごき、また主流の新古典派経済学に対抗する構造派やポスト・ケインジアンの理論・政策など、一連の代案にも考察を加える。グローバルな視座から警醒を促す問題提起の書。

目次

第1部 「ラテン・アメリカ化」のリスク(「失われた10年」への視座―ラテン・アメリカの教訓
中国はラテン・アジアとなるのか?―「ブラジルの奇跡」から考える)
第2部 構造改革は何をもたらしたか(新自由主義改革、大量失業、雇用政策―1990年代のアルゼンチン
グローバリゼーションと小零細企業―フジモリ政権下のペルーの経験)
第3部 新自由主義の理論―批判と対案(開発パラダイムの比較分析―ポピュリズム、新自由主義、「社会自由主義」
IMFモデルの原理的批判
雇用柔軟化の理論と現実
経済自由化と通貨・金融危機―異端派はどうみたか)

著者紹介

佐野 誠 (サノ マコト)  
1960年生まれ。経済学者。博士(経済学)。1982年、早稲田大学政治経済学部卒業。東北大学大学院経済学研究科博士課程前期・後期、筑波大学大学院歴史人類学研究科(特別研究学生)、外務省専門調査員(在アルゼンチン日本国大使館)などを経て、1998年より新潟大学経済学部教授。2001年、アルゼンチン国立ラ・プラタ大学国際関係研究所招聘教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)