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女がペンを執る時 19世紀フランス・女性職業作家の誕生

出版社名 新評論
出版年月 2011年4月
ISBNコード 978-4-7948-0864-6
4-7948-0864-X
税込価格 3,300円
頁数・縦 272P 19cm

商品内容

要旨

ジャンリス夫人、デルフィーヌ・ド・ジラルダン、フロラ・トリスタン、ジョルジュ・サンドと同時代に生き、同じほど名を馳せていたこの三人の女性作家は、いまや忘れ去られようとしている。本書は、この歴史に埋もれつつある女性職業作家たちの「書くことへの情熱」に光を当て、教育、政治と報道、貧困、ジェンダーなど現代にも通底するテーマに女性がとりくむことの意味を探るものである。

目次

第1部 男性作家から見た女性作家像(「女流作家」への眼差し
「女性作家」のイメージ―バルザックのサンド像)
第2部 国王の養育掛から職業作家へ―ジャンリス夫人(オルレアン家の養育掛
職業作家への転身
フランス帰国後の文学活動
ジャンリス夫人の女子教育論―『アデルとテオドール』)
第3部 「ロマン派のミューズ」からジャーナリストへ―デルフィーヌ・ド・ジラルダン(ロマン派のミューズ
サロンの女王
ジャーナリスト・ローネイ子爵の誕生
政治的発言とその反響)
第4部 「パリアの作家」誕生―フロラ・トリスタン(ペルーへの出発までの半生
ペルーへの旅
『ある女パリアの遍歴』―真実の記録
フロラ殺害未遂事件
『ロンドン散策』―恒久的貧困を「見る」
労働者階級の解放に向けて)

著者紹介

村田 京子 (ムラタ キョウコ)  
京都大学大学院文学研究科博士課程修了。パリ第7大学文学博士。現在、大阪府立大学人間社会学部教授。専門は19世紀フランス文学(特にジェンダー研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)