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ハイン地の果ての祭典 南米フエゴ諸島先住民セルクナムの生と死

出版社名 新評論
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-7948-1067-0
4-7948-1067-9
税込価格 3,300円
頁数・縦 271,6P 22cm

商品内容

要旨

南米最南端のフエゴ諸島、そこは人間が定住した最南の地だった。白人の到来による迫害と伝染病の蔓延によって絶滅へと至った部族の社会、神話、そして部外者に秘匿されていた祭典の詳細をフエゴ諸島民の研究をライフワークにした人類学者が描く。20世紀初頭の貴重な写真約50点。

目次

1 セルクナムの神話(ハイン、この「偉大なる祭典」は何のためか
母権制および女たちのハイン崩壊の神話
最初のハインと父権制の起源の神話
ハインの秘密)
2 セルクナムの社会(かつての暮らし
なぜ滅びたのか
慣習としてのハイン)
3 三人の中心人物(テネネスク
ハリミンク
グシンデ)
4 ハイン(身体彩色の技巧―日常生活用とハインの「精霊」用
女子の成人儀礼
ハインの精霊たちと登場の場面
遊戯、踊りとその他の儀式
最後の仮説―秘密は誰のものだったのか)
5 その後のこと

著者紹介

チャップマン,アン (チャップマン,アン)   Chapman,Anne MacKaye
1922‐2010。アメリカ合衆国の人類学者。メキシコの国立人類学大学、ニューヨークのコロンビア大学、フランスのソルボンヌ大学で、レヴィ=ストロースなどに学ぶ。ホンジュラスで先住民社会(ヒカケ族、レンカ族)の研究を行い、1964年からフエゴ諸島にわずかに残っていたセルクナム族の末裔たちに交じってフィールドワークを始める。セルクナム族最後の女シャーマン、ロラ・キエプヒャの最晩年、生活を共にし、伝統文化について記録し、数多くの歌を録音した
大川 豪司 (オオカワ タケシ)  
1961年東京生れ。国際基督教大学教養学部卒業。インドネシアのジャカルタで、在住日本人子弟を対象とした学習塾の講師をして四半世紀過ごす。帰国後は予備校などで受験英語を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)