• 本

チーム・バチスタの栄光

出版社名 宝島社
出版年月 2006年2月
ISBNコード 978-4-7966-5079-3
4-7966-5079-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 375P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 現役医師が描くメデイカル・エンターテイメント!デビュー作にして「このミステリーがすごい!」大賞受賞。東城大学医学部付属病院で発生した連続術中死の原因を探るため、万年講師の田口と厚生労働省の役人白鳥が調査にのりだす。田口・白鳥コンビ誕生作品。

    (2014年3月18日)

  •  ぼんやり者のさえない神経科講師が、心臓外科医療チームの内偵を院長から命じられたところから、この物語は始まる。出だしでは、殺人なのか、医療過誤なのかわからない。メンバーへの聞き取り調査を通じて、次第に明らかになる真実。その過程で、それぞれの人物の個性が際だっており、読み手の興味をそそる。病院内という舞台が限定されているため、ミステリーとしての意外性よりも、むしろ本作の面白さは、シリアスなテーマをユーモアたっぷりのオブラートで包み込み、最後まで読み手の気をそらさないところにあるような気がする。それほど、後半に登場するはみ出し官僚白鳥の印象が強烈に残っているのであった。(カマ)

    (2006年3月13日)

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商品内容

文学賞情報

2005年 第4回 『このミステリーがすごい!』大賞受賞

要旨

東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘した。彼が構築した外科チームは、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門の、通称“チーム・バチスタ”として、成功率100%を誇り、その勇名を轟かせている。ところが、3例立て続けに術中死が発生。原因不明の術中死と、メディアの注目を集める手術が重なる事態に危機感を抱いた病院長・高階は、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口公平に内部調査を依頼しようと動いていた。壊滅寸前の大学病院の現状。医療現場の危機的状況。そしてチーム・バチスタ・メンバーの相克と因縁。医療過誤か、殺人か。遺体は何を語るのか…。栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう一つの顔とは。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

おすすめコメント

『このミステリーがすごい!』大賞第4回2006年大賞受賞作。医療過誤か殺人か、不定愁訴外来担当の万年講師と厚生労働省の変人役人が患者の死と謎を追う。現役医師だからこそ描きうる医療現場のリアリティとコミカルな展開。

著者紹介

海堂 尊 (カイドウ タケル)  
1961年、千葉県生まれ。現在勤務医。『チーム・バチスタの栄光』で、第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)