資本主義の多重危機
出版社名 | 岩波書店 |
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出版年月 | 2024年7月 |
ISBNコード |
978-4-00-061647-8
(4-00-061647-1) |
税込価格 | 7,370円 |
頁数・縦 | 283P 22cm |
商品内容
要旨 |
一九八〇年代、反ケインズ主義的な政策潮流として登場した新自由主義は、新古典派ミクロ理論に基づいて社会的規制から資本主義を解放し、民営化と公的負担の削減をすすめ、労働組合を弱体化して多くの人びとを非正規雇用に再編した。しかし当初の期待は破れて久しく、成長の衰退、格差の拡大、少子高齢化などを招き、さらには地球温暖化やコロナ禍にも対処しえないことがいまや明白になった。新自由主義が招いた今日の多重危機から脱却し、働く人びとが主人公となる社会のビジョンを論じる。 |
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目次 |
1 プレリュード(価値概念の進化とその歴史的基礎―マルクスのアリストテレスとの対話から |
出版社・メーカーコメント
社会的規制から経済を解放し、公的負担の削減を進め、雇用を多様化させた新自由主義。しかしその夢は破れて久しく、格差の拡大、少子高齢化などを招き、さらには地球温暖化やコロナ禍には対処しえないことが明らかになった。折り重なる危機から脱却し、オルタナティブを展望するには。資本主義を根底から問い続けた碩学の遺著。