教養としての社会保障
出版社名 | 東洋経済新報社 |
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出版年月 | 2017年6月 |
ISBNコード |
978-4-492-70144-7
(4-492-70144-3) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 336P 19cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 社会保険、社会福祉、保険医療などからなる「社会保障」は、国民の安心・安全、生活の安定をつくる上で、なくてはならないものといえる。日本では国家の歳出の大きな部分を占めており、社会保障政策が国のかたち、行く末を決める重要な要素であることは間違いない。本書では、「厚生のエース」と呼ばれ介護保険創設に尽力した元官僚が、社会保障の基本的な考え方から、その全体像、経済・社会・政治等との関わり、そして将来へ向けた提言までを詳説している。そこには、社会保障は国民の身近にあり一人ひとりが真剣に考えなければならないもの、また、「負担」と捉えるだけでなく、経済や社会を動かすエンジンであるというメッセージが込められている。著者は1980年に厚生省(現・厚生労働省)入省、政策統括官(社会保障担当)、年金局長、雇用均等・児童家庭局長などを経て2016年6月退官。現在は在アゼルバイジャン共和国日本国特命全権大使。 |
商品内容
要旨 |
年金を改革し介護保険をつくった異能の元厚労官僚による憂国の書、書き下ろし! |
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目次 |
第1部 社会保障とは何か―制度の基本を理解する(系譜、理念、制度の体系―ギルドの互助制度を手本としたビスマルク |
おすすめコメント
年金局長、雇用均等・児童家庭局長等を歴任し、その間、介護保険法、子ども・子育て支援法、国民年金法、男女雇用機会均等法、GPIF改革等数々の制度創設・改正を担当。さらには内閣官房内閣審議官として「社会保障・税一体改革」を取りまとめるなど、社会保障改革と闘い続けた著者による書き下ろし。日本の社会保障制度は、大きな曲がり角に差し掛かっています。安心社会の基盤となり、社会経済の変化に柔軟に対応し、社会の発展・経済の成長に貢献できる社会保障制度の構築は、これからの日本にとって必須の改革だと私は考えています。(中略)年金制度や医療制度を始めとする社会保障の諸制度は、市民一人ひとりの自立と自己実現を支えるための制度です。現代社会にあって、個人の自己実現を通じた経済の発展と社会の活力、そして市民生活の安定を同時に保障するサブシステムとして、人類が考え出した最も知的かつ合理的な仕組みであり、社会にとっても個人にとってもなくてはならない制度です。本書が、私たちにとってなくてはならない社会保障と、その社会保障制度が置かれている現状について理解するための一助になれば幸せです。(「はじめに」より)