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天野為之 日本で最初の経済学者

出版社名 ミネルヴァ書房
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-623-09603-9
4-623-09603-3
税込価格 3,080円
頁数・縦 287,6P 20cm

商品内容

要旨

「貿易は世界を変え、発明は物質的進歩をもたらす」と確信した天野為之は、自由放任(レッセフェール)を唱えて民間人の実業に期待をよせ、人材育成のために普通教育や経済・商業教育が重要であると世に訴えた。彼はJ・S・ミルを土台にマクロ経済論や貿易論を展開し、貿易金融や貯蓄・投資を仲介する銀行や取引所の役割と現状を分析して、日本に経済学を確立した。また、経済雑誌の刊行に熱心に取り組み、幣制改革、増税や監査の問題を的確に論じ、工場法の制定を促すなど、先駆的な言論活動を社説等で繰り広げ、経済ジャーナリズムの信頼と権威を高めた。

目次

第1章 天野為之と唐津
第2章 英語での経済学
第3章 日本の伝統への視線
第4章 天野為之の経済原論
第5章 政府の商業政策(商政標準)
第6章 『東洋経済新報』と経済策論
第7章 金融政策論と人材育成
第8章 天野為之の復権

著者紹介

池尾 愛子 (イケオ アイコ)  
1956年大阪生まれ。現在、早稲田大学商学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)