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少年法適用年齢引下げ・総批判

出版社名 現代人文社
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-87798-751-0
4-87798-751-7
税込価格 3,960円
頁数・縦 333P 21cm

商品内容

要旨

法制審部会で、適用年齢の18歳未満への引下げの審議が進められている。しかし、少年の精神的成熟、非行の実際、年齢引下げの刑事政策的効果などについて、充分な議論がなされていない。年齢引下げに関して、刑事法・犯罪社会学・児童精神医学・児童福祉各研究者と実務家の視点から批判的に考察。

目次

第1部 刑事法学からの考察(少年法適用年齢引下げ提案の批判的検討
少年法適用年齢引下げと少年法改正の歴史
少年法適用年齢引下げと民法の成年年齢―脳科学の観点から見た少年の成熟度と少年保護年齢設定の意義
少年法適用年齢引下げと脳科学
初年法適用年齢引下げと責任主義
少年法適用年齢引下げと適正手続
少年法適用年齢引下げと少年法の体系
調査からみる「若年者に対する新たな処分」
少年法適用年齢引下げの刑事政策的意義と効果)
第2部 犯罪社会学、児童精神医学、児童福祉からの考察(犯罪統計からみた少年法適用年齢引下げの問題点
非行少年はどのような人達で、なぜ少年法が必要なのか―児童精神医学の立場から
児童虐待問題に関わる立場から考える「少年法適用年齢の引下げ」
少年移送法は非行に対する効果的な抑止力となるのか?)
第3部 少年司法の実務からの考察(18歳・19歳犯罪者の処遇に少年院送致の選択肢がなくなる「少年法適用年齢引下げ」―家裁調査官としての視点から
「少年法適用年齢の引下げ」について考える―家裁の実務経験を踏まえて
少年法適用年齢引下げは、弁護実務をどのように変えるか―弁護士付添人の実務経験を踏まえて
本気で再犯防止を目指すなら―アセスメントの経験から
「性格の矯正」から「社会との共生」へ―少年院の視点から)

著者紹介

葛野 尋之 (クズノ ヒロユキ)  
一橋大学教授。1961年、福井県生まれ。1984年、一橋大学法学部卒業。1990年、一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学(法学博士)
武内 謙治 (タケウチ ケンジ)  
九州大学教授。1971年、熊本県生まれ。2000年、九州大学大学院法学研究科博士後期課程修了。九州大学助手、日本学術振興会特別研究員(PD)、九州大学助教授、九州大学准教授をへて現職
本庄 武 (ホンジョウ タケシ)  
一橋大学教授。1972年、福岡県生まれ。2001年、一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)