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被曝評価と科学的方法

岩波科学ライブラリー 236

出版社名 岩波書店
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-00-029636-6
4-00-029636-1
税込価格 1,430円
頁数・縦 124P 19cm

商品内容

要旨

原発事故後、行政や研究機関からデータそのものは発表されても、その解釈が被害を過小にみせる方向にゆがんでいる例が多数ある。公式発表はどのようにゆがんでいるのか、そして、データはどのように読み解くべきなのか。発表や報道を鵜呑みにするのではなく、不十分なデータからでも科学的にいえることを導き出すために、自ら計算し確認する方法を読者に示す。好評を得た『原発事故と科学的方法』の著者による第2弾。

目次

第1章 過小評価の論理―鼻の被曝について
第2章 チェルノブイリでの甲状腺がん―公式発表の前提と私たちに必要な情報とのちがい
第3章 チェルノブイリでの甲状腺がん以外の健康被害―既存のリスク係数よりも大きすぎるからありえない?
第4章 甲状腺がん発生に「地域差はない」のか?―県民健康調査からみえること1
第5章 被曝量推定は信頼できるのか?―県民健康調査からみえること2
第6章 これからどうなるかを考える
第7章 まとめ

おすすめコメント

公式発表は被曝被害を過小に見せる方向にゆがんできた。科学を適切に用いて、そのゆがみを暴きだす。

著者紹介

牧野 淳一郎 (マキノ ジュンイチロウ)  
1963年生まれ。1990年東京大学大学院総合文化研究科(広域科学専攻)博士課程修了。東京大学助手、助教授、国立天文台教授、東京工業大学教授を経て、理化学研究所計算科学研究機構に勤務。Gordon Bell賞(1995年から7回受賞)、日本天文学会林忠四郎賞(1998年)受賞。主な研究分野は理論天文学、恒星系力学、並列計算機アーキテクチャ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)