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左川ちか詩集

岩波文庫 31−232−1

出版社名 岩波書店
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-00-312321-8
4-00-312321-2
税込価格 792円
頁数・縦 234P 15cm

商品内容

要旨

左川ちか(一九一一‐三六)は、日本のモダニズムに現れた奇跡の女性詩人。北辺の自然に対峙し、夭折の宿命に抗いながら、奔放自在な表現を生んだ。緑、昆虫、太陽、海、動物たちが喚起する驚異のイメージ、「生」「性」「死」の深淵は、読む者を圧倒し魅了する。

目次

詩篇(昆虫
朝のパン
私の写真 ほか)
補遺(墜ちる海
樹魂

指間の花
薫の墓
烽火
夜の散歩
花苑の戯れ
風が吹いてゐる
季節)
小文(Chamber music
魚の眼であつたならば
春・色・散歩
樹間をゆくとき)

出版社・メーカーコメント

左川ちか(1911−36)は昭和初期のモダニズムを駆け抜けた女性詩人。日本近代詩の隠された奇蹟とされた。「緑」「植物」「太陽」「海」から喚起する奔放自在なイメージ、「生」「性」「死」をめぐる意識は、清新で全く独自の詩として結実した。爽快な言葉のキーセンテンスは、読む者を捉えて離さない。初の文庫化。