
夜の来訪者
岩波文庫 32−294−1
| 出版社名 | 岩波書店 |
|---|---|
| 出版年月 | 2007年2月 |
| ISBNコード |
978-4-00-322941-5
(4-00-322941-X) |
| 税込価格 | 616円 |
| 頁数・縦 | 170P 15cm |
商品内容
| 要旨 |
息もつかせぬ展開と最後に用意された大どんでん返し―何度も上演され、映画化された、イギリスの劇作家プリーストリー(1894‐1984)の代表作。舞台は裕福な実業家の家庭、娘の婚約を祝う一家団欒の夜に警部を名乗る男が訪れて、ある貧しい若い女性が自殺したことを告げ、全員がそのことに深く関わっていることを暴いてゆく…。 |
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おすすめコメント
ある貧しい若い女性の自殺と、その場にいる全員との関係を暴いていく様子は、 本書解説にもあるとおり「息もつかせぬほどのスリラー的なおもしろさ」があります。 後半の、警部を名乗る男が「一同の心に投じた石が、大きな波紋を描いて、 各人各様に影響を及ぼし、それとともに、個々の人物の人間性がはからずも露呈していく」部分も圧巻。 最初の団欒が嘘のような人間の本性むき出しのやりとりには、恐怖さえ感じます。 読売新聞書評や週刊ブックレビューなどでも絶賛を受けた本書は、160頁ほどと小一時間で読めてしまいますが、 濃密な時間を提供してくれること請け合いです。