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芭蕉のあそび

岩波新書 新赤版 1949

出版社名 岩波書店
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-00-431949-8
4-00-431949-8
税込価格 990円
頁数・縦 258P 18cm

商品内容

要旨

俳諧は“笑いの文学”である。俳諧師の芭蕉はいつも、言葉を自在にあやつって、仲間たちや読者たちを“笑い”でもてなそうとしていた。彼の発句の数々を取り上げ、当時人気の古典文学や謡曲をふまえたパロディを確認し、「しゃれ」「もじり」「なぞ」などの技法を分析して、“あそび”の視点から芭蕉俳諧の魅力を再発見する。

目次

序章 いまこそ「芭蕉へ帰れ」―見失われた俳諧性
第1章 「しゃれ」―掛詞・付合語のあそび
第2章 パロディ―古典の世界にあそぶ
第3章 「もじり」から「なりきり」へ―謡曲であそぶ
第4章 「なぞ」―頭をひねらせるあそび
第5章 蛙はなぜ飛びこんだか―「古池」句のあそび
終章 「芭蕉」の未来

出版社・メーカーコメント

俳諧の本分は、たわむれ、滑稽にある。蕉風の確立のもとで、俳聖と称された芭蕉もまた、言葉の力によって、人びとに笑いをもたらすことに苦闘した俳諧師であった。青年期から晩年に至る様々な発句を読み解きながら、「しゃれ」「もじり」「なりきり」などの技法に込められた、芭蕉俳諧の〈あそび〉の精神とその魅力に迫る。

著者紹介

深沢 眞二 (フカサワ シンジ)  
1960年山梨県生まれ。1988年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士(2005年、京都大学)。日本中世・近世文学、連歌俳諧研究専攻。元和光大学教授。東洋文庫研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)