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キリストと性 西洋美術の想像力と多様性

岩波新書 新赤版 1992

出版社名 岩波書店
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-00-431992-4
4-00-431992-7
税込価格 1,122円
頁数・縦 206,6P 18cm

商品内容

要旨

キリスト教は性にたいして厳格で保守的であるといわれる。しかし中世からルネサンスにかけて、人々は、時にジェンダーの境界をさまよい、時に「クィア」と呼ばれる性的嗜好を先取りしたキリストを描いた。正統と異端のあいだで揺れる神の子のさまざまな姿に、図像と言説から迫る。民衆の豊かな想像力を伝える西洋美術史。

目次

1 クィアなキリスト(キリストとヨハネ
イスカリオテのユダとキリスト
マリアとキリスト)
2 交差するジェンダー(もしもキリストが女性だったら
「傷(ウルヌス)」、「子宮(ウルウァ)」、「乳首(ウベル)」
「スピリット」とは何か)

出版社・メーカーコメント

今日、キリスト教は性に対して厳格、保守的であるといわれる。しかしキリスト教の長い歴史にあって、キリストは性をめぐって、じつにさまざまな姿で語られ、描かれてきた。ときに「クィア」と形容される性的嗜好を先取りし、ときにジェンダーをめぐっても攪乱されていく。人々の豊かな想像力が育んだ西洋美術の実相に迫る。

著者紹介

岡田 温司 (オカダ アツシ)  
1954(昭和29)年、広島県に生まれる。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。現在、京都精華大学大学院特任教授。専門は西洋美術史、思想史。著書―『モランディとその時代』(人文書院、2003年、吉田秀和賞受賞)『フロイトのイタリア』(平凡社、2008年、読売文学賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)