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詞華断章

岩波現代文庫 文芸 171

出版社名 岩波書店
出版年月 2010年8月
ISBNコード 978-4-00-602171-9
4-00-602171-2
税込価格 946円
頁数・縦 234P 15cm

商品内容

要旨

万葉・古今から芭蕉・蕪村・晶子まで、季節のうつろいに響きあい、忘れえぬ時を呼びおこす日本の歌蔵。本書は古今の詩歌を味わい、その詞華に誘われて、さりげなく清冽な一文で生の鼓動と魂のありかを伝える。「うた」の調べに添い、ひめやかに生き続けるよろこびと安堵を味わえるひと時。時を超えて共感し、作者との共存を自覚する手がかり。選び抜かれた言葉が心の奥底の扉を開きはじめる。

目次

涼しさを
秋は来にけり
山路の栗
紅葉につけても
木の葉しぐれ
畑打つ人
春のうつつ
あるじなき梅
桜、山を動かす
ほととぎすの宿〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

万葉・古今から芭蕉・蕪村・晶子まで、季節のうつろいに響きあい、忘れえぬ時を呼びおこす日本の歌蔵。「見るにつけ、思うにつけ、古人の詞華とともに生きている自分を知らされる」――本書は古今の詩歌を味わい、その詞華に誘われて、さりげなく清冽な一文で生の鼓動と魂のありかを伝える。エッセイの精華。(解説=辻邦生)

著者紹介

竹西 寛子 (タケニシ ヒロコ)  
1929年広島市生まれ。早稲田大学文学部卒業。1981年、短篇小説『兵隊宿』により川端康成文学賞を、長篇評論『山川登美子―「明星」の歌人』により毎日芸術賞(1986年)を、また1994年には日本芸術院賞を受賞するなど、作家、評論家として確乎たる地位を築く。その他に『管絃祭』(女流文学賞)『式子内親王・永福門院』(平林たい子文学賞)『往還の記―日本の古典に思う』(田村俊子賞)『贈答のうた』(野間文芸賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)