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市川海老蔵

岩波現代文庫 文芸 185

出版社名 岩波書店
出版年月 2011年4月
ISBNコード 978-4-00-602185-6
4-00-602185-2
税込価格 1,210円
頁数・縦 339P 15cm

商品内容

要旨

市川海老蔵の十一代にわたる歴史はそのまま江戸から現代への歌舞伎史である。類まれな華と才能に恵まれながらも殴打事件により謹慎を余儀なくされた海老蔵。旧著『市川新之助論』以来その舞台を凝視してきた著者が、十人の海老蔵の芸の魂を自らに襲ね新生への茨の一歩を印すべきことを切に願い、渾身の力を込めて綴る海老蔵論。

目次

アマテラスとスサノオ―二人の「海老蔵」
第1部 市川新之助論(二〇〇三年一月・新之助
弁天小僧―「悪」の発見
勧進帳―「團十郎」を嗣ぐもの
助六―祝祭空間の異端児
源氏物語―貴種三代の変容
剽悍の人―市川新之助の往く道)
第2部 「海老蔵襲名」以後(金襖を背負った貴公子
「四の切」上演の意味―猿之助と海老蔵・その共振と径庭)
第3部 芸の「規矩」というもの(歌舞伎座の光と影―「本格」ということ
幻の團十郎―ある役者の一生)
芸に向き合うとき

著者紹介

犬丸 治 (イヌマル オサム)  
1959年東京に生まれる。82年慶応義塾大学経済学部卒業。演劇評論家。歌舞伎学会運営委員。『テアトロ』『歌舞伎 研究と批評』『読売新聞』に歌舞伎評を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)