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両刃のメス ある外科医のカルテ

朝日文庫 お62−1

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2010年5月
ISBNコード 978-4-02-261669-2
4-02-261669-5
税込価格 572円
頁数・縦 236P 15cm

商品内容

要旨

“エホバの証人”に対する無輸血手術を含め、約6000例に及ぶ手術経験の中から、忘れ難いエピソードを赤裸々に綴った珠玉のエッセイ。理想を追い求め、医療界の旧弊に果敢に切り込んだ涙ぐましい奮闘記でもある。ミリオンセラー小説『孤高のメス』の土壌がここにある。

目次

変遷する“国民病”
胃癌で死にたい!?
タブーだった癌告知
死者への接吻
モーチョーは“盲腸”にして“虫垂”にあらず
日本医療史の恥部
指の汚れは流せるが
されど贖罪の日々
目が離せなかったヒーロー達
正直者は医者に向かない?〔ほか〕

おすすめコメント

メスを身体に入れる「傷害」が許されるのは、「癒やす」という代償あってこそ。その信念のもと、癌医療の最前線で生死を見つめてきた外科医が、輸血を拒む「エホバの証人」信者への手術、初の癌告知への道のりなどを告白。実体験による重厚なエッセイ。

著者紹介

大鐘 稔彦 (オオガネ ナルヒコ)  
1943年愛知県生まれ。医師、作家。68年京都大学医学部卒。母校の関連病院勤務を経て、89年から関東の民間病院の院長を務める。その後「癌患者のゆりかごから墓場まで」をモットーに集学的癌治療を目指す病院を設立。99年にメスを置くまで、“エホバの証人”への無輸血手術約70例を含む6000例以上の手術を経験。現在は淡路島の公的診療所で地域医療に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)