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アメリカの大学の裏側 「世界最高水準」は危機にあるのか?

朝日新書 603

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2017年1月
ISBNコード 978-4-02-273703-8
4-02-273703-4
税込価格 902円
頁数・縦 275P 18cm

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要旨

2020年から日本の教育が大きく変わろうとしている。とくに大学入試については人物重視、思考力重視に舵を切るとされており、議論が進められているようだ。それらを含め、日本の大学改革の多くは、これまでも、AO入試、シラバス、授業評価など、アメリカの大学を参考にするものが多い。しかし、そのアメリカの大学には今、さまざまな問題が噴出し、危機的な状況にあるという。本書では、そんなアメリカの大学の現況を、現地の大学で准教授を務める日本人がリポート。入学制度、経済面、教育の中身などあらゆる角度からアメリカの大学の問題をあぶり出している。それらはアメリカの社会全体の抱える課題ともリンクしており、現在、あるいは将来の日本の大学や社会にも関係している。著者のアキ・ロバーツ氏はウィスコンシン大学ミルウォーキー校社会学部准教授で犯罪学・統計社会学を専門とする。その父親で本書第6章を担当した竹内洋氏は教育社会学・歴史社会学を専門とし、関西大学東京センター長を務める。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年3月14日]

商品内容

要旨

「世界のトップ」をひた走るアメリカの大学で「異変」が起き始めている!「日本の大学の『お手本』となってきたアメリカの大学を取り巻く問題や対処法は、アメリカ独自のものだけでなく、日本の大学もすでに直面していたり、近い将来考えなければならない共通の課題が少なくない」(本書より)アメリカの現役大学教授がその実態を徹底リポート!そこから考察した日本の大学論も収録。すべての大学関係者、受験・留学希望者、保護者必読!

目次

第1章 ランキングからみるアメリカの大学
第2章 「テニュア制度」(終身雇用制)のメリット・デメリット
第3章 庶民には手の届かないアメリカの大学
第4章 アメリカの大学受験の勝者はだれ?
第5章 大学の価値って何?
第6章 アメリカを「鏡」に日本の大学を考える

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【社会科学/教育】管理職が手にする報酬5億円! 中退率50パーセント! アメリカの大学改革をまねし続ける日本の教育界はこの実態を知っているのか? 巨大格差を「再生産」する驚愕の実態を在米20年以上の現役大学教員が徹底リポート。竹内洋氏との初の親子共著。

著者紹介

ロバーツ,アキ (ロバーツ,アキ)   Roberts,Aki
1972年新潟県生まれ。ウィスコンシン大学ミルウォーキー校社会学部准教授。米国の高校を卒業し、ニューメキシコ大学卒業。同大大学院で博士号取得(社会学博士)。専門は犯罪学・統計社会学。2012年にJournal of Criminal Justice Educationで、最も活躍する女性犯罪学者の一人に選ばれた
竹内 洋 (タケウチ ヨウ)  
1942年生まれ。関西大学東京センター長。京都大学教育学部卒業。同大大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。教育学博士(京都大学)。京都大学大学院教授、関西大学教授を経て現職。専門は教育社会学・歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)