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女武者の日本史 卑弥呼・巴御前から会津婦女隊まで

朝日新書 812

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2021年4月
ISBNコード 978-4-02-295122-9
4-02-295122-2
税込価格 935円
頁数・縦 286P 18cm

商品内容

要旨

我が国には古代から「女軍」という言葉があり、「戦う女性」が、古くから一般的に存在していた。「戦争という行為」は、男性の“専売特許”ではなかった。神武天皇が率いた女軍部隊、大陸に大遠征軍とともに赴いた神功皇后、怪力で男を投げ飛ばした巴御前、二百人の鉄砲部隊を率いた池田せん―枚挙に暇がないほどの女武者が、日本史上に存在する。従来の日本史を覆す、我が国古来からの「男性と同格の立場で戦った古代の女性」という、根幹の精神風土から登場してきた女武者列伝である。

目次

序章 女軍という存在(「女軍としての面」を持っていた天照大神
実在した数多くの女軍たち ほか)
第1章 神話時代から古代の女軍(女王・卑弥呼(生没年未詳・弥生時代)
神武天皇の女軍部隊(生没年未詳) ほか)
第2章 武士の時代の女軍たち(1)(巴御前―最強のスーパースター女軍(生没年未詳・平安時代末期)
坂額御前―巴御前に並ぶ女軍(生没年未詳・平安時代末期から鎌倉時代初期))
第3章 武士の時代の女軍たち(2)(池田せん―二百人の女鉄砲隊を指揮(生没年未詳・戦国時代)
鶴姫―瀬戸内のジャンヌ・ダルク(一五二六?〜一五四三?) ほか)
第4章 幕末動乱の中に散った女軍(中沢琴―佐幕派の女剣士(生年未詳〜一九二七)
中野竹子―会津の女防衛隊長(一八四七〜一八六八) ほか)
第5章 近代、封殺された女軍の魂(福田英子―東洋のジャンヌ・ダルクと呼ばれた女(一八六五〜一九二七)
下田歌子―体制の側から「近代の女軍」を育てた女(一八五四〜一九三六) ほか)

出版社・メーカーコメント

女武者を言い表す言葉として、我が国には古代から「女軍」(めいくさ)という言葉がある。女王・卑弥呼から女軍部隊を率いた神武天皇、怪力で男を投げ飛ばしたとされる巴御前や弓の名手・坂額御前、200人の鉄砲部隊を率いた池田せん……「いくさは男の仕事」という思い込みも、見方を変えれば覆る。

著者紹介

長尾 剛 (ナガオ タケシ)  
1962年東京都生まれ。作家。東洋大学大学院文学研究科博士前期課程修了。在学中よりフリーライターとして執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)