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過ぎ去りし王国の城

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2015年4月
ISBNコード 978-4-04-102836-0
4-04-102836-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 397P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 過ぎ去りし王国の城

    宮部ワールドへようこそ!幻惑的?な表紙絵が目に留まって思わず手にとってしまう読者もいるかもしれない。ひょんなことから、絵の中に分身を描きこむと、その世界に飛び込んでいってしまうというのだから、これはまさに物語りでしか味わえない想像が膨らんでいく。中学生の主人公たちが、仲間とたくさんのことを感じ、考えながら生きていく様子に引き込まれていきます。空想を忘れかけていたオトナたちも、ともに時空を越えた冒険ファンタジーに、どっぷりとはまり込んでもらいたい。

    (2015年6月21日)

商品内容

要旨

早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことからヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、パクさんという大人と出会い、塔の中にひとりの少女が閉じこめられていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は、ある計画を立てる…。「今」を引き受けて必死に生きるすべての人へ―心にしみこむ祈りの物語。

出版社
商品紹介

ネグレクト、スクールカースト、孤独や失意……気まぐれな悪意と暴力、蔑みと無関心に凍りつく心。震える魂が共鳴するとき、かつて誰も見たことのない世界が立ち現れて――現代の闇と光をあぶり出す冒険ファンタジー。

おすすめコメント

居場所なんか、どこにもなかった―― 気まぐれな悪意と暴力、蔑みと無関心が、いたいけな魂を凍りつかせる。 ネグレクト、スクールカースト、孤独や失意・・・・・・ふるえる心が共振するとき、かつて誰も見たことのない世界が立ち現れる――。 早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことから中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、 同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、探索仲間のパクさんと出会い、塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は……。

著者紹介

宮部 みゆき (ミヤベ ミユキ)  
1960年東京生まれ。法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞長編部門、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年『火車』で山本周五郎賞、97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞、99年『理由』で直木賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、02年司馬遼太郎賞と芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、07年『名もなき毒』で吉川英治文学賞、08年英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Awardを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)