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無限の回廊

角川ホラー文庫 ろ1−5

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-04-115768-8
4-04-115768-4
税込価格 814円
頁数・縦 284P 15cm

商品内容

要旨

「まだ?」と声が聞こえるたび、佐々木るみはそっと目を開いて、絶望に囚われる―。最強の拝み屋・物部斉清が死んだ。心霊案件を取り扱う事務所の所長である彼女は、怪異に悩む依頼人が連れてきたおぞましいモノを止めきれず、物部を巻き込んでしまったのだ。頼る者がいない中、るみは自らの中に巣くう獰猛で最凶の敵に立ち向かうことになる。次々と開く扉の中で待ち受けるのは、はてなき悪夢と深淵。シリーズ最大の衝撃作!

出版社・メーカーコメント

心霊案件を取り扱う事務所の所長である佐々木るみは、助手の青山と一緒に、不思議な現象を調査していた。人が苦手で無愛想なるみは、自分の過去を語りたがらない。彼女が持つ霊能力は、幼い頃、両親から虐待を受けているときに閉じ込められた押し入れの神殿で、友達となった「人魚姫」に教えてもらったものだった。幼いるみは、その力を使って両親を殺し、いじめっこの同級生を殺した。児童養護施設から引き取り、養子縁組をしてくれた百合子のおかげで、るみは人間らしいふるまいを覚えた。だが、恨みと暴力性を抱えた子どもは、まだ彼女の中にいる−−。今、喪服に身を包んだるみは、葬儀場で茫然としていた。現人神として存在していた最強の拝み屋・物部斎清は死に、この世にいない。その真実を受け入れがたかったのだ。物部がその身を挺して封じた怪異を思い返す−−。

著者紹介

芦花公園 (ロカコウエン)  
東京都生まれ。2020年、カクヨムにて発表した中編「ほねがらみ―某所怪談レポート―」がTwitterで話題となり、書籍化決定。21年、同作を改題した『ほねがらみ』でデビュー。古今東西のホラー映画・ホラー小説を偏愛する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)