• 本

イチゴミルクビターデイズ

角川文庫 か54−2

出版社名 角川書店
出版年月 2011年4月
ISBNコード 978-4-04-394431-6
4-04-394431-4
税込価格 565円
頁数・縦 227P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 24歳の現在と17歳の過去とを交互に語る青春小説。ちょっと壁井ユカコらしくない非常に読みやすい小説。タモリさんを殺したことにするところやジャッキーをオチにするところは何だか地味にツボにはまりかなり条件のいい相手からプロポーズされたのに千種はそれを選ばないと鞠子が断言するところは、途轍もなく心に沁みる。そして鞠子と都丸それぞれに別の場所で「避妊はしたんだろうな?」と尋ねる千種の男前さには、もうそれだけでヤラれてしまいました。多くのラノベ出身作家と同様、会話の紡ぎ方が絶妙で非常に上手く心に遺る。

    (2012年1月29日)

商品内容

要旨

現金3千万円と紫色のちっちゃな下着をトランクに詰めて、高校時代の親友・鞠子が部屋に転がり込んできた。「人を殺したの」と言って…。その日から、普通のOL千種の悪夢が始まる、と思いきや?!腐れ縁の元カレ・都丸も巻き込んで、3人の過去に一体何があったのか。幼くも一途な恋、将来への期待と不安、そして奇妙な友情。17歳の過去と24歳の現在を交錯させながら描く、異色の青春ストーリー。

著者紹介

壁井 ユカコ (カベイ ユカコ)  
信州育ち、東京在住。学習院大学経済学部経営学科卒業。第9回電撃小説大賞“大賞”を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)