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天子蒙塵 第1巻

出版社名 講談社
出版年月 2016年10月
ISBNコード 978-4-06-220194-0
4-06-220194-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 327P 20cm
シリーズ名 天子蒙塵

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 天子蒙塵 第1巻

    20年にわたる「蒼穹の昴」シリーズがとうとう500万部を超えた。作者の浅田次郎自身がこのシリーズをライフワークと言い切っているほどに、その執着ぶりが作品の熟し方に映し出されている。
    時代は清朝末期。溥儀と張学良という2人の若き王が主人公となって話は展開していく。時代の波に飲み込まれながら、壮大な歴史の中に吸い込まれていくストーリーに、読む者もタイムトリップしてしまう。シリーズはまだつづく。いま、この機会から読み始めることをオススメしたい。

    (2017年1月17日)

商品内容

要旨

清朝最後の皇帝・溥儀は、紫禁城を追われながらも、王朝再興を夢見ていた。イギリス亡命を望む正妃と、史上初めて中華皇帝との離婚に挑んだ側妃とともに、溥儀は日本の庇護下におかれ、北京から天津へ。そして、父・張作霖の力を継いだ張学良は失意のままヨーロッパへ。二人の天子は塵をかぶって逃げ惑う。ラストエンペラー・溥儀と二人の女。時代の波に呑み込まれた男女の悲劇と壮大な歴史の転換点を描く。

出版社・メーカーコメント

1924年、クーデターにより紫禁城を追われた溥儀とその家族。生家に逃げ込むもさらなる危険が迫り、皇帝は極秘に脱出する。「宣統陛下におかせられましては、喫緊のご事情により東巷民交の日本大使館に避難あそばされました」ラストエンペラーの立場を利用しようとさまざまな思惑が渦巻くなか、日本の庇護下におかれ北京から天津へ。梁文秀と春児はそれぞれに溥儀らを助けるが──。王朝再興を夢見る溥儀。イギリス亡命を望む正妃・婉容。そして側妃・文繍は「自由」を選んだ。史上初めて中華皇帝と離婚した文繍。その裏にはいかなるドラマがあったのか──。累計500万部突破の国民的大ベストセラー「蒼穹の昴」シリーズ第5部スタート。

著者紹介

浅田 次郎 (アサダ ジロウ)  
1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で第十六回吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で第百十七回直木賞、2000年『壬生義士伝』で第十三回柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で第一回中央公論文芸賞と第十回司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で第四十二回吉川英治文学賞、2010年『終わらざる夏』で第六十四回毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。2015年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)