• 本

子どもたちは夜と遊ぶ 上

講談社文庫 つ28−3

出版社名 講談社
出版年月 2008年5月
ISBNコード 978-4-06-276049-2
4-06-276049-5
税込価格 968円
頁数・縦 500P 15cm
シリーズ名 子どもたちは夜と遊ぶ

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 怖いだけじゃなかった

    読み始めから表現が怖い。場面を想像して恐ろしくなって、この本、ホラー?などと最初思ってしまいました。
    殺人の描写が文章であるのに、ものすごく生々しくて本当に怖い。怖い怖い怖いと思いながら読み進んでいく感じです。

    ごく普通の学生たちの日常の中に、本人以外は何も知らない出来事が起きている。

    上巻はそれはりに物語がゆっくりと流れていくのですが、下巻への布石はさすがだと思いました。言葉の使い方、思い込み、人は他人からの認知、愛情なくしては立っていられないのに、なぜ、その愛情の与え方、貰い方が上手くできないのか。

    上巻を読み終えたら、すぐに下巻を読まなくはいられないです。

    (2019年4月13日)

商品内容

要旨

大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番―」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。

おすすめコメント

もう、ひとりの夜には戻りたくない−−同じ大学に通う浅葱と狐塚、月子と恭司。大人にはなりきれない子どもたちは、互いのすれ違いに気がつけない。一方通行の片思いは、悲しい殺人鬼を目覚めさせる。

出版社・メーカーコメント

大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱(あさぎ)だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番ーー」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。

著者紹介

辻村 深月 (ツジムラ ミズキ)  
1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒。『冷たい校舎の時は止まる』(講談社文庫)で第31回メフィスト賞を受賞し、デビュー。エンターテインメント界に現れた期待の新人として注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)