商品内容
要旨 |
上司の送別会から忽然と姿を消した一人の男。一年後の寒い朝、彼は遠く離れた町で死体となって発見された。そこは塔と水路のある、小さな町。失踪後にここへやってきた彼は、町の外れの「水無月橋」で死んでいた。この町の人間に犯人はいるのか。不安が町に広がっていく。恩田陸がすべてを詰め込んだ集大成。 |
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4-06-277037-7
きのうの世界 上
恩田陸/〔著〕
講談社
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BK
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他殺か事故か。町の外れの「水無月橋」で死んでいたのは、一年前に失踪したはずの男。ようこそ、ここは、塔と水路の町。上司の送別会から忽然と姿を消した一人の男。一年後の寒い朝、彼は遠く離れた町で死体となって発見された。そこは塔と水路のある、小さな町。失踪後にここへやってきた彼は、町の外れの「水無月橋(みなづきばし)」で死んでいた。この町の人間に犯人はいるのか。不安が町に広がっていく。恩田陸がすべてを詰め込んだ集大成。飼い犬の「トラ」とともに暮らす、76歳の一卵性双生児、華代と虹枝。彼女たちはいつも同じ時間に散歩をする。水無月橋で一人の男が死んだあの日も。そして、二人は思い出す。バス停に捨てられた赤い印のついた地図のことを。「ねえ、雨はどうやって数えるの? ほら、『ひと雨来た』っていうじゃない?」「あのねえ、雨を数えてはいけないよ。雨を数えると鬼が来るよ――」