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蛇・愛の陰画

講談社文芸文庫 くB5

出版社名 講談社
出版年月 2009年8月
ISBNコード 978-4-06-290058-4
4-06-290058-0
税込価格 1,540円
頁数・縦 301P 16cm

商品内容

要旨

午睡中、大蛇が口から入りこみ、腹中に居すわられてしまった男。彼を「被害者」に見たて、運動に利用しようとする組織。卓抜な発想と辛辣な批評精神で、当時の世相を切りとった「蛇」。性と悪の問題に真正面から挑んだ「蠍たち」―。一九六〇年、「パルタイ」で衝撃的なデビューを果たした著者の、その後の五年間の初期作品七篇を精選。イメージの氾濫する「反リアリズム」の鮮やかさを示す一冊。

出版社・メーカーコメント

イメージの氾濫する反リアリズムの傑作集。大蛇を呑みこんだ男をめぐって起こる不可思議な騒動。最後には呑みこんだ蛇に呑みこまれてしまう男。メビウスの帯を思わせる初期の表題作ほか、名作短篇を精選。

著者紹介

倉橋 由美子 (クラハシ ユミコ)  
1935・10・10〜2005・6・10。小説家。高知県生まれ。1962年、明治大学大学院中退。60年、明治大学学長賞を受賞した「パルタイ」が、平野謙の文芸時評に紹介され話題となり「文学界」に転載。同作は芥川賞候補となり、女流文学者賞を受賞することとなる。63年、それまでの作家活動に対して田村俊子賞受賞。66年、アメリカ留学。87年、『アマノン国往還記』で泉鏡花文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)