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深夜の酒宴・美しい女

講談社文芸文庫 しG3

出版社名 講談社
出版年月 2010年7月
ISBNコード 978-4-06-290092-8
4-06-290092-0
税込価格 2,090円
頁数・縦 360P 16cm

商品内容

要旨

焼け残った運河沿いの倉庫を改造したアパートに蠢く住民達。瀕死の喘息患者、栄養失調の少年、売春婦の救いのない生態を虚無的な乾いた文体で描き、「重い」「堪える」の流行語と共に作家椎名麟三の登場を鮮烈に印象づけた「深夜の酒宴」。電車の運転の仕事を熱愛する平凡な男が現実の重さに躓きつつ生き抜く様を特異なユーモアで描く「美しい女」(芸術選奨)。戦後の社会にカリスマ的光芒を放った椎名文学の代表作二篇。

著者紹介

椎名 麟三 (シイナ リンゾウ)  
1911・10・1〜1973・3・28。小説家。兵庫県生まれ。姫路中学中退。私鉄乗務員等、種々の職をめぐり労働運動に参加するも検束投獄され転向。ドストエフスキーによって文学に目覚め、戦後「深夜の酒宴」でデビュー。ニヒリズムを基調とした実存主義的作風で第一次戦後派作家として注目される。その後キリスト教に入信。著書に『美しい女』(芸術選奨)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)