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蜩の声

講談社文芸文庫 ふA10

出版社名 講談社
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-06-290348-6
4-06-290348-2
税込価格 1,674円
頁数・縦 285P 16cm

商品内容

要旨

雨の音、町工場の金属音、窓外を歩く人の足音。無防禦な耳から身内に入り込む音が過去と像を結び、夜半の蜩の声で戦争の恐怖、破壊と解体が噴出する表題作他、男女の濃密なエロスが漂う「除夜」から、空襲に逃げ惑う少年の姿に震災後の今と未来を予感させる「子供の行方」まで。時空の継ぎ目なく現れる心象、全官能で入念に彫琢した文章。齢を重ね、なお革新と深化を続ける古井文学の連作短篇集。

おすすめコメント

東京大空襲で逃げ惑う少年の鮮烈な恐怖の記憶が甦る「蜩の声」「子供の行方」他、官能的で驚異的に高密度な文体で圧倒する連作短篇。

著者紹介

古井 由吉 (フルイ ヨシキチ)  
1937・11・19〜。小説家。東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。大学教員となりブロッホ等を翻訳。文学同人誌「白描」に小説を発表。1970年、大学を退職。71年、「杳子」で芥川賞受賞。黒井千次、高井有一、坂上弘等と“内向の世代”と称される。77年、高井らと同人誌「文体」創刊(80年、12号で終刊)。83年、『槿』で谷崎潤一郎賞を、87年、「中山坂」で川端康成文学賞を、90年、『仮往生伝試文』で読売文学賞を、97年、『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)