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最後のロシア皇帝ニコライ二世の日記

講談社学術文庫 1964

出版社名 講談社
出版年月 2009年10月
ISBNコード 978-4-06-291964-7
4-06-291964-8
税込価格 1,210円
頁数・縦 349P 15cm

商品内容

要旨

帝政ロシア最後の皇帝となったニコライ二世。その生涯は歴史の流れの大転換を一身に体現するものであった。訪日の際の大津事件、日露戦争、第一次世界大戦への突入、革命の進行に伴う退位と抑留等、歴史的事件の渦中で彼は何を見、どう動いたのか。処刑の直前まで書き続けられた日記から、日常の政務、革命への態度、人間関係、日本観などを読み解く。

目次

訪日。大津で巡査に襲われ頭に負傷
長崎で竜の入れ墨をした皇太子
鹿児島・京都で受けた大歓迎
ロシア軍艦アゾフ号を天皇が訪問
レニングラードに眠っていた天皇の贈り物
天皇の謝罪を高く評価したロシア
皇太子が血道をあげたバレリーナ
父皇帝の死、即位。アリックスとの結婚
新皇帝は日露戦争に乗り気でなかった
戦争に敗れ、革命への胎動が表面化
血の日曜日事件とポチョムキンの反乱
皇帝の人間像や功罪についての誤解
国会開設。地に堕ちた専制君主の座
日露外交での日本側主役は本野大使
多難な時期にも、威厳に満ちた暮らし
ラスプーチンをめぐる宮廷の人間模様
革命から処刑へ。ロマノフ王朝の崩壊

出版社・メーカーコメント

帝国の終焉に立ち会ってしまった男の生涯。1882年14歳の時から1918年銃殺される三日前まで書かれた日記。大津事件、日露戦争、二月革命などの大事件をどう見ていたのか。激動の時代が映される。

著者紹介

保田 孝一 (ヤスダ コウイチ)  
1929年静岡県浜松市生まれ。法政大学社会学部卒。東京大学大学院修士課程で西洋古代史とロシア史を専攻。岡山大学赴任後ロシア革命前のミール(農村共同体)、日露関係史を研究。元岡山大学名誉教授。2006年逝去。研究史料は没後、岡山大学図書館、東京大学史料編纂所に寄贈された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)