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ペンローズの幾何学 対称性から黄金比、アインシュタイン・タイルまで

ブルーバックス B−2264

出版社名 講談社
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-06-536224-2
4-06-536224-5
税込価格 1,100円
頁数・縦 206P 18cm

商品内容

要旨

世界中の数学ファンを熱狂させたペンローズ・タイルの発表から半世紀。「隙間も重なりもなく平面を敷き詰める図形」=平面充填を探究するシンプルな問題は、幾何学を発展させ、結晶科学においてはノーベル賞をもたらす成果を挙げてきた。2023年には、「存在しない」と考えられてきた図形「アインシュタイン・タイル」がついに発見された。非周期モノ・タイルとよばれるこの図形は、いったいどんな形状で、どこがどうすごいのか?数学者だけでなく、アマチュア愛好家によっても偉大な発見が続々となされてきた平面幾何の世界。パズル感覚で楽しむことができ、しかも奥行きの深いこの分野で、「次の大発見」をもたらすのは、あなたかもしれない!

目次

序章 「アインシュタイン・タイル」の発見
1章 平面充填、テセレーション、ジリ・パターン
2章 周期タイルと非周期タイル―ペンローズ・タイルの誕生
3章 ペンローズ・タイルとはどのようなものか
4章 「準結晶」物質の発見―3次元の対称性を考える
5章 アインシュタイン・タイルとはどのようなものか―非周期モノ・タイルはどう発見されたか
6章 スミス・タイルが示す「5つの特徴」―非周期モノ・タイルの背後にひそむ性質とは
7章 残されたチャレンジ―アインシュタイン・タイル以降の数学は

出版社・メーカーコメント

ペンローズが熱中した「平面敷き詰め問題」とはなにか?ペンローズタイルの発表から50年が経過した2023年、伝説の“不可能図形”=「アインシュタイン問題」が解決した!2次元平面を「隙間なく」「いかに少ない種類のピースで」かつ「どこを切り出しても同じ絵柄にならない」ように並べる究極の方法とは?パズルより楽しい平面幾何の世界を探訪する!

著者紹介

谷岡 一郎 (タニオカ イチロウ)  
1956年、大阪府生まれ。学校法人谷岡学園理事長・大阪商業大学学長。慶應義塾大学法学部卒業後、南カリフォルニア大学行政管理学部修士課程修了。同大学社会学部博士課程修了(Ph.D.)。専門は犯罪学、ギャンブル社会学、社会調査論
荒木 義明 (アラキ ヨシアキ)  
1973年、東京都生まれ。数学者・日本テセレーションデザイン協会代表。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。博士(政策・メディア)。専門は、敷き詰め模様(テセレーション)の数理。1998年に日本テセレーションデザイン協会を設立し、国内外の教育機関と連携して敷き詰め模様に関する展示やワークショップを企画・運営している。2003〜2006年、東京大学大学院数理科学研究科客員助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)