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メキシコから世界が見える

集英社新書 0231

出版社名 集英社
出版年月 2004年2月
ISBNコード 978-4-08-720231-1
4-08-720231-3
税込価格 770円
頁数・縦 236P 18cm

商品内容

要旨

アメリカとメキシコの国境三二〇〇キロ。東半分は蛇行する長河が、西半分は分割分譲の歴史を語る直線が、豊かな北と貧しい南を切断しかつ結んでいる。メキシコ側の最北端ティファナ市は米サンディエゴと向き合い、日系企業も進出する輸出加工産業の国際都市として賑わっている。一方、グアテマラと接する最南端チアパス州はマヤ系先住民を主力とするサパティスタ国民解放軍が、この地を拠点に強烈な異義申し立てを行っている。著者は、この一見対照的なメキシコの二つの地域に、グローバルとローカルが交錯して進行するグローカリゼーションのきわめて今日的な様相を読み解こうとする。

目次

プロローグ 国境って何だろう?
第1部 メキシコの“北”―米墨国境地域(アメリカ・メキシコ国境三二〇〇キロのバス旅行
国境の南
マキラは花形産業か、恐怖のマシンか?)
第2部 メキシコの“南”―豊かな大地と貧しい人々(“南”の「くに」から
先住民社会の諸相)
エピローグ 今ここにあるグローカリゼーション

出版社・メーカーコメント

メキシコの北西端ティファナ市で輸出用加工産業に働きながら、軽々と国境を越えて生きる人々。また最南端チアパス州の豊かな大地から強烈な異議申し立てをする先住民の人々。二つの場所に世界を読む。

著者紹介

山本 純一 (ヤマモト ジュンイチ)  
1950年東京都生まれ。慶応義塾大学環境情報学部教授。72年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。81年メキシコ大学院大学経済研究センター経済修士課程単位取得満期退学。メキシコの政治経済を中心とした地球研究、言語分析を主な研究領域としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)