• 本

視線がこわい

集英社新書 0657

出版社名 集英社
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-08-720657-9
4-08-720657-2
税込価格 814円
頁数・縦 220P 18cm

商品内容

要旨

異変は、ある日突然、起こった。街ですれ違う女性の顔を「見られなく」なったのだ。それは、強迫神経症のひとつである「視線恐怖」だった―。著者は、わが身にふりかかったこの異変を克服するため、「視線」について徹底的な調査と研究を開始する。そして、精神医学領域にとどまらず、脳科学、認知行動学、社会学へと探究のフィールドを広げていく。そこから見えてきたのは、私たちの社会が、いかに「視線」に規定され束縛されているかという事実だった。著者の苦闘と思考の過程を赤裸々に綴った、知的論考。

目次

第1章 「視線」は「脳」のどこで情報化されるか
第2章 視線恐怖
第3章 「森田療法」における「視線」
第4章 単細胞生物にも「視線」があった?
第5章 柳田國男が感じた「近代の視線」
第6章 対人関係性の「地殻変動」

おすすめコメント

おかしい。交差点ですれ違う女性の顔を見られない。思わず目を伏せてしまう――。 それは、強迫神経症の一種である「視線恐怖」だ。 著者は、自らに生じたこの異変を克服するため、「視線」に関する徹底した調査と研究を開始する。 西洋医学、東洋医学、脳科学、認知行動学、社会学……様々なアプローチから「見えて」きたのは、私たちの生と社会が、いかに「視線」に規定され束縛されているかという事実だった!

出版社・メーカーコメント

見るのがこわい、見られるのもこわい! 他者の顔を「見られない」視線恐怖を発症した著者が、その克服のために「視線」について徹底的な調査と取材を行った記録。精神医学から脳科学、社会学まであらゆる知見を動員した「視線論」!

著者紹介

上野 玲 (ウエノ レイ)  
1962年東京生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学文学部卒業。精神医学、性意識、対人関係、食べ歩きなど多方面で記事を書いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)