• 本

世界文学を継ぐ者たち 翻訳家の窓辺から

集英社新書 0659

出版社名 集英社
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-08-720659-3
4-08-720659-9
税込価格 836円
頁数・縦 252P 18cm

商品内容

要旨

多くの作品を翻訳し、最先端の翻訳理論に通暁した著者が、旧植民地からの声や、ホロコーストの沈黙から芽吹いた言葉に耳を澄まし、「悲しみから生まれた希望」を標す五つの作品を取り上げた。二十一世紀の世界文学案内。

目次

第1章 自分を語り、他者を語る―エヴァ・ホフマン『記憶を和解のために―第二世代に託されたホロコーストの遺産』
第2章 未来への記憶―アン・マイケルズ『儚さのかけら』
第3章 現代の神話―アルンダティ・ロイ『小さきものたちの神』
第4章 漂泊の果て―記憶の回復―マフムード・ダルウィーシュ『忘却への記憶―一九八二年ベイルート八月』
第5章 「不思議なもの」との友情―デイヴィッド・アーモンド『スケリグ』
結び 世界文学への応答

おすすめコメント

一九世紀、文豪ゲーテは「世界文学の時代が到来した」という名言を遺しました。 そして現在、世界の多極化を映し出す「バベル後の光景」から、新たな文学地図が描かれています。 村上春樹や吉本ばなながイタリアの街を闊歩し、イギリス国籍の日本人作家カズオ・イシグロが、かの地の精神的風土を英語のキャンバスに描き出す。 そんな中、多くの作品を翻訳し、最先端の翻訳理論に通暁した著者が、旧植民地からの声や、ホロコーストの沈黙から芽吹いた言葉に耳を澄まし、五つの作品を取り上げました。 本書は「小さき者たち」が切り拓く領野を展望する、二一世紀の世界文学案内です。

出版社・メーカーコメント

21世紀「文学」は、ここから始まる! 多くの作品を翻訳し、最先端の翻訳理論に通暁した著者が、旧植民地からの声や、ホロコースト後の言葉に耳を澄まし、エヴァ・ホフマンはじめ、5人の作家を取り上げた。21世紀の世界文学案内。

著者紹介

早川 敦子 (ハヤカワ アツコ)  
1960年生まれ。津田塾大学学芸学部英文学科教授。専門は二〇世紀から現代にいたる英語圏文学、翻訳論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)