遣唐使と外交神話 『吉備大臣入唐絵巻』を読む
集英社新書 0932 シリーズ〈本と日本史〉 2
| 出版社名 | 集英社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2018年5月 |
| ISBNコード |
978-4-08-721032-3
(4-08-721032-4) |
| 税込価格 | 814円 |
| 頁数・縦 | 222P 18cm |
商品内容
| 要旨 |
“本と日本史”は「本」のあり方から各時代の文化や社会の姿を捉え、当時の世界観・価値観の実態を考察する歴史シリーズ。第二巻の本書が扱うテーマは「遣唐使」である。だが実証的な遣唐使ではない。一二世紀末から一三世紀初頭にかけて制作された『吉備大臣入唐絵巻』を中心に、一九世紀にまで連なる後代に仮構された遣唐使“像”を検討する。大国への対抗意識や異国・異境への尽きぬ思いが託された幻想の中の遣唐使は、日本の劣等感と優越感がないまぜになった東アジア文化交流の象徴でもあった。そして今なお、時代を超えた国際関係のあり方を探る拠り所として、複眼的な視点を提供し続けるのである。 |
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| 目次 |
第1章 吉備真備―人物と文物(遣唐使の群像 |



おすすめコメント
12世紀末に画かれた『吉備大臣入唐絵巻』に注目し、歴史学の立場ではなく、後世に神話化された遣唐使<像>を文学研究の側面から考察。近年の東アジア情勢を捉え直すうえでの複眼的な視点を提供する。
出版社・メーカーコメント
12世紀末に画かれた『吉備大臣入唐絵巻』に注目し、歴史学の立場ではなく、後世に神話化された遣唐使〈像〉を文学研究の側面から考察。近年の東アジア情勢を捉え直すうえでの複眼的な視点を提供する。