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未来への大分岐 資本主義の終わりか、人間の終焉か?

集英社新書 0988

出版社名 集英社
出版年月 2019年8月
ISBNコード 978-4-08-721088-0
4-08-721088-X
税込価格 1,078円
頁数・縦 348P 18cm

商品内容

要旨

利潤率低下=資本主義の終わりという危機は、資本の抵抗によって、人々の貧困化と民主主義の機能不全を引き起こしたが、そこに制御の困難なAI(人工知能)の発達と深刻な気候変動が重なった。我々が何を選択するかで、人類の未来が決定的な違いを迎える「大分岐」の時代。世界最高峰の知性たちが、日本の若き俊才とともに新たな展望を描き出す!

目次

第1部 マイケル・ハート(資本主義の危機と処方箋
政治主義の罠
“コモン”から始まる、新たな民主主義
情報テクノロジーは敵か、味方か
貨幣の力とベーシック・インカム)
第2部 マルクス・ガブリエル(「ポスト真実」の時代を生んだ真犯人
「人間の終焉」と相対主義
新実在論で民主主義を取り戻す
未来への大分岐―環境危機とサイバー独裁
危機の時代の哲学)
第3部 ポール・メイソン(情報テクノロジーの時代に資本主義が死んでゆく
資本の抵抗―GAFAの独占はなぜ起きた?
ポストキャピタリズムと労働
シンギュラリティが脅かす人間の条件
資本主義では環境危機を乗り越えられない
生き延びるためのポストキャピタリズム)

出版社・メーカーコメント

【世界最高峰の知性たちが描く、危機の時代の羅針盤】利潤率低下=資本主義の終焉という危機は、資本の抵抗によって人々の貧困化と民主主義の機能不全を引き起こしたが、そこに制御困難なAI(人工知能)の発達と深刻な気候変動が重なった。我々が何を選択するかで、人類の未来が決定的な違いを迎える「大分岐」の時代――。「サイバー独裁」や「デジタル封建制」はやって来るのか?世界最高峰の知性たちが日本の若き経済思想家とともに、新たな展望を描き出す!

著者紹介

ガブリエル,マルクス (ガブリエル,マルクス)   Gabriel,Markus
史上最年少で、権威あるボン大学哲学正教授に抜擢された天才哲学者。既存の哲学の諸問題を乗り越える「新実在論」を提唱
ハート,マイケル (ハート,マイケル)   Hardt,Michael
政治哲学者。新たな権力の形にいかに抵抗するかの戦略を模索し続け、ウォール街占拠運動をはじめとする社会運動の理論的支柱となっている
メイソン,ポール (メイソン,ポール)   Mason,Paul
ガーディアン紙などで活躍するトップクラスの経済ジャーナリスト。『ポストキャピタリズム』で、資本主義は情報テクノロジーによって崩壊すると主張し、次なる経済社会への移行を大胆に予言。欧米の経済論壇の話題をさらった
斎藤 幸平 (サイトウ コウヘイ)  
1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に―マルクスと惑星の物質代謝』)によって、ドイッチャー記念賞を日本人初、史上最年少で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)